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interviewドクターズインタビュー
心療内科を「こころの悩みの相談所」と捉えて
気軽に症状・お悩みをお聞かせください
現在、どのような体制で診療を行われていますか?
あけびクリニックでは、医師2名体制で心療内科の診療を行っています。
それぞれ経歴や専門分野の異なる医師が連携し、1人の患者様のお悩みにお応えできるのが当院の特徴です。
医師1名だけで診療を行うよりも、幅広いお悩みに対応できるのではないかと思っています。
どのようなお悩みをご相談いただくことが多いですか?
さまざまな症状・お悩みをご相談いただくのですが、特に多いのはうつ病、パニック障害、適応障害などです。
JR元町駅から徒歩3分とアクセス便利な場所にあるので、通勤に元町駅を利用されている会社員の方が多くご来院されています。
皆様、どんなきっかけで受診されていますか?
内科のように「不調を感じたら、すぐに受診」とはいかず、特に中高年の方は心療内科に敷居の高さをお感じのようです。
それでも色々な症状でお悩みで「何とかしたい」「以前のように元気になりたい」と決意されてお越しになられています。
ですが、若い世代を中心に、以前と比べて心療内科への受診のハードルは下がりつつあるように感じています。
「こころの不調を感じた時の相談所」と捉えられている方が増えており、今後、もっと多くの方が気軽に心療内科を受診できるような状況になればと思っています。
時間をかけて丁寧にカウンセリング
リラックスして何でもご相談ください
患者様からお悩みをおうかがいするときに、心がけていることは?
話しやすい雰囲気づくりを心がけていて、リラックスして何でもご相談いただけるように努めています。
そうした状況の中、できるだけ「受診した本当の目的」を引き出すようにしています。
受診した本当の目的が伝えられない方、またご自身でもそれがよくわかっていない方もおられるので、時間をかけて丁寧にカウンセリングしています。
診察時間の目安は30分程度で、初診の場合は問診票の記入も含めて1時間程度のお時間を取っています。
問診票を書く元気がなくて、「診察室で話をしたい」という方もおられるので、お一人おひとりの状態に合わせて対応させていただきます。
治療の時に大切にしていることは?
臨床心理士と違い、医師による診療ではお薬の処方が大きなウェイトを占めることになります。
ただ、外来診療では「患者様がきちんとお薬を飲んでくれるか、どうか?」が重要になりますので、患者様が抵抗を示すお薬の種類や量をお出しすると、きちんと飲んでもらえないということがあり、実際、これまでに私も経験してきています。
なので、お薬を処方する時は「こういうお薬を、これくらいの量でお出ししようと思っているのですが、どうですか?」と確認しています。
昔と比べて「薬を飲みたくない」「できるだけ薬を減らしたい」とおっしゃる方が増えているので、できるだけご希望に沿いつつ、それでもお薬が必要な場合には「今はお薬に頼らざるを得ないけど、今後、できるだけ減らしていきましょう」ということをお伝えしています。
お薬に頼らない・減らすとなると、治療はどうなりますか?
例えば、睡眠薬を服用しない・減らすとなると、睡眠衛生の指導が中心になります。
あと、お仕事上の問題でこころが疲れてしまっている方も多いので、職場の人間関係や生活習慣など、原因が見つかればその改善をアドバイスします。
その上で、必要であれば休職も検討します。
また、会社と相談して業務量を減らし、休憩時間を増やすなどの交渉も提案します。
医師が必要と判断した場合には、休職が必要である旨を明示した診断書を作成します。
患者様とご相談の上、お薬を使用する・しないを決定
治療に関してご希望があるなら、遠慮なくおっしゃってください
最後に、サイトをご覧の方へメッセージをお願いします
サイトをご覧になられているということは、何かお悩みの症状があるのだと思います。
心療内科の受診をためらう理由の1つに、「たくさん薬を飲まなければいけなくなるのでは?」という不安があるでしょうが、お薬を提案するものの、患者様とご相談の上、投薬する・しないを決定しますし、ご希望でしたら漢方薬の処方も可能ですので、安心してご相談ください。
お薬のことも含めて、治療に関して何かご希望があれば、どんなことでも遠慮なくおっしゃってください。