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eating摂食障害とは?
摂食障害は、大きく「拒食症」と「過食症」に分けられます。
拒食症では、すでに痩せているのに太っているような気がして極端なカロリー制限を行うなどし、タイプによっては意図的に吐くことがあります。
低栄養になるだけでなく、女性の場合、生理が止まってしまうこともあります。
一方で過食症では、一度食べ始めるとやめられない、食べては意図的に吐きまた食べるといったことを繰り返します。
また多くは、食べ過ぎたことを強く後悔しながら、それでもまた食べてしまいます。
いずれの場合も、「痩せたい」という気持ちは共通しているため、「食べさせられる(太らされる)のではないか」という不安から受診に至らないケースが少なくありません。
しかし健康に重大な影響を与える前に、治療が必要な状態であることには違いありません。
ご家族の方からのご相談についても承りますので、どうぞ、お気軽に神戸・元町駅前のあけびクリニックへお問合せください。
eating摂食障害の分類と症状
摂食障害は、大きく「拒食症」と「過食症」に分けられます。
そして拒食症はさらに「制限型」と「むちゃ食い・排泄型」に細かく分けられます。
拒食症
■制限型
食事量を徹底的に制限するタイプです。
体重を減らすために食事を摂らず、摂ってもごく少量です。
意図的に吐いたり、下剤・利尿剤などを使用して体重を減らしたりすることはありません。
ただし、体重を減らすことを目的に過剰な運動をするケースが見られます。
■むちゃ食い・排泄型
むちゃ食いをしたあとに、猛烈な後悔に襲われ、意図的な嘔吐、下剤・利尿剤の使用などで体重を落とそうとするタイプです。
拒食症に伴う症状
- 食道の炎症、唾液腺の腫れ、歯のエナメル質が溶ける(嘔吐する場合)
- 疲れやすい
- 低血圧
- 心拍数、体温の低下
- 下肢のむくみ
- 無月経
など
過食症
短時間に大量の食事を摂り、自らの意志では食事をやめられなくなります。
一方で「痩せたい」気持ちは強く持っているため、食後に意図的に吐くことが少なくありません。
過食症に伴う症状
- 食道の炎症、唾液腺の腫れ、歯のエナメル質が溶ける
- 不整脈
- 罪悪感、自己不全感
- 不安感
など
eating摂食障害の原因
摂食障害の原因は、未だはっきりと解明されていません。
ただ、社会的・文化的・心理的・生物学的要因が多数重なることで発症すると言われています。
一方で、摂食障害になるきっかけとして、以下のような挫折体験、強いストレスが原因になることがあります。
摂食障害の主なきっかけ
- 痩せたい気持ちを持っている若い女性の無理なダイエット
- 受験の失敗
- 成績が落ちた
- 就職先でうまくいかない
- 家庭環境問題
- 性的被害
など
eating摂食障害の治療
治療の第一歩となるのが、摂食障害を改善しないとどのようなことが起こるのか、どのような治療が必要なのか、ということを患者様にご理解していただくことです。
医師よりその説明を行い、その上で以下のような治療を行います。
精神療法
摂食障害の方向けに開発された認知行動療法「CBT-E」などを行います。
CBT-Eとは、摂食障害の新しい治療法です。
摂食障害が持続してしまっている要因にアプローチし、回復を目指します。
薬物療法
対症療法として、抗うつ薬、抗不安薬などを使用します。